欠陥住宅関西ネットについて
欠陥住宅関西ネットは、相談・制度・広報各部会がおかれるともに、総会や幹事会での決定を経て、事務局会議をもとに日常的に業務を遂行します。
欠陥住宅関西ネットの活動は、大きく、欠陥住宅被害にあわれた方に対する相談・現地調査等の被害救済活動と、欠陥住宅被害にあわないための予防・啓蒙活動から、成りたっています。
被害救済活動
事務局への日常的な相談・調査依頼(最近は本やホームページをみて依頼してくる方もおられます)、相談会を定期的に行ってている他、毎年春頃に実施される「欠陥住宅110番」とその後の個別相談会などを行っています。その後、あらかじめ、相談部会の会員を中心に、調査・相談に協力してくださる建築士・弁護士の登録制をとり、依頼者に所定の相談カードに事案を記入してもらって概要を把握したうえで、依頼に応じて、登録建築士・弁護士による法律相談(30分5千円)や予備調査(現地までの移動や簡単な報告書作成に要する拘束時間を含めて1時間1万円)を実施し、必要ならば、訴訟活動等もおこないます。
年間相談件数は、これらをあわせると、110番での電話相談を除いて、100数十件に及ぶほか、現在、ネットの紹介で訴訟になっているだけでも20件近くあり、最近では、続々と先進的な判決も勝ちとっています。
また、会員は、このほかにも、大阪弁護士会館別館での住宅専門相談や大阪市立住まい情報センターでの住宅専門相談に専門相談員として参加したり、裁判所の鑑定人や性能評価住宅を対象とした紛争処理委員として、日常的に相談・紛争処理にあたっています。
内部活動
また、建物が完成する前の構造見学会の実施や、大阪市・府の建築関係部局による建築基準法・施工令等をめぐる講演や懇談会等や関連団体のヒヤリング等を実施し、住宅・建設業界の動きや建築関係法令の動きなどフォローしています。
これら関西ネットの活動は、他の地域ネットと同様、NGO団体として、自由な発想とボランテイア精神のもとにおこなわれており、とりわけ、建築士と弁護士とが互いに協力することにより、専門性・技術性故に敬遠されがちな建築紛争に効率的にとりくめるのが特徴です。 更に、ネットでは、豊富な建築専門書籍や判例集未登載の判決を収集して会員への紹介や利用に供するとともに、年数回程度の会報の発行・送付、メールや、ホームページの活用及び会員間のメーリングリストなどにより、迅速に有益な情報を交換・伝達できる体制を整えています。
代表幹事 三浦直樹(弁護士)
事務局長 長瀬信明(弁護士)