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◆勝訴判決・和解の報告   [1]軟弱地盤・がぶり厚不足等欠陥被害につき1000万円で和解した事例(仙台地裁平成18年1月11日和解) 千葉晃平(仙台・弁護士)

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勝訴判決・和解の報告
[1]軟弱地盤・がぶり厚不足等欠陥被害につき1000万円で和解した事例
仙台地方裁判所平成18年1月11日和解
弁護士 千葉晃平(仙台)

Ⅰ 事件の表示(通称事件名:  )
判決日 仙台地方裁判所平成18年1月11日和解
事件番号 仙台地裁平成16年(ノ)第9号(本案平成14年(ワ)941号)
裁判官 佐藤久貴(調停主任裁判官)、中居浩二(調停委員)、栗原憲昭(同)
代理人 吉岡和弘、千葉晃平、山田いずみ
Ⅱ 事案の概要
建物概要 所在 宮城県仙台市青葉区
構造 木造軸組工法 2階建 規模 敷地341.77㎡、 延床面積133.73㎡
備考 もともと盆地内の住宅街に既存自宅があったのを取り壊し新築した戸建住宅。
入手経緯 契約 平成11年2月21日 請負契約 引渡 平成11年11月30日
代金 金2492万7106円
備考
相談(不具合現象) ① 2階床に体感やビー玉転がし実験によっても明確なほどの沈下発生(提訴時最大22㎜)。しかも訴訟中も傾斜拡大)。また2階バルコニーの排水勾配も傾斜の高い法が沈下し高低差が失われたため、水が溜まりだした。
② 歩くと音が鳴る。
③ 扉・建具の建付不備等が非常に多数で、しかも訴訟中にも拡大していた。
Ⅲ 主張と判決の結果(○:認定、×:否定、△:判断せず)
争点
(相手方の反論)
・軟弱地盤か否か
・業者側から金71万0370円の補修案が提示→補修内容・費用が主たる争点に
欠陥 ・ 地盤に適した基礎が設計・施工がされていない
・ 基礎かぶり厚さ不足
・ 危険な擁壁に建物基礎荷重をかけている
・ 火打ち土台の取り付け不良・数量不足
・ アンカーボルトの不足
・ 仕口等接合不良
・ 山形プレート釘ZN90が全てZN65
・ 断熱材の不足・施工不良
など
損害 合計 1000万円/2833万3000円(和解額/請求額 )
代金 2492万7106円
補修費用 /1791万3000円
転居費用 /40万円(往復分)
仮住賃料 /30万円(3か月分)
慰謝料 /500万円
調査鑑定費 /70万円
弁護士費用 /402万円
その他
責任主体と法律構成 売主
施工業者 債務不履行、不法行為、瑕疵担保
建築士 不法行為
その他

Ⅳ コメント
1 和解結果分析
業者側の和解案の低さはもとより、当初、裁判所・調停委員も軟弱地盤性の判断や補修方法について低い心証をもっていたと思われるなか、平山建治建築士 に、数回にわたり反論意見書を準備してもらうなど、どうにか被害者の方も受け入れられる最低限の補修金額まで押し上げることができたのではないかと思う。
なお、裁判所は「公庫仕様書に違反することが直ちに瑕疵となるかは疑問をもっているところである」旨述べていたことや、裁判所・調停委員との議論から 判決に至っても補修金額を増加させることは難しいであろうとの見通しであったこと、業者の支払い能力等も考慮した。

2 主張・立証上・和解交渉上の工夫
平山建治建築士の反論意見書に基づき、業者側の補修案が現実的ではないことを、調停の席上で繰り返し議論し、それによって、一定程度、調停委員会の心証を改善できたと思われる。
また、早期の段階で、一度、現地調停を行い、瑕疵一覧表に基づいた指示説明を行ったので、その後、現地の状況についての理解を前提に、手続きを進めることができた。
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