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◆第18回金沢大会特集  ◎金沢大会の報告 川上賢正(福井・弁護士)

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金沢大会の報告
欠陥住宅北陸ネット事務局長 弁護士 川上賢正(福井)

私にとって、嵐のような「2004年11月27日、28日の欠陥住宅被害全国連絡協議会 第18回金沢大会」を終えて、ほっとする間もなく、金沢大会で 設立をみた「欠陥住宅北陸ネット」が首尾よく離陸できるよう、活動をはじめたばかりです。2005年2月12日に北陸ネットの第1回の例会が福井で開かれ たところです。次回は、建築士からの問題提起を受けることとして金沢でおこなわれることになっており、いよいよ北陸ネットは動き出しました。
さて、その金沢大会ですが、前回5月の第17回高知大会で、全国から集まったみなさんの熱い思いに触れ、さらに北陸だけが全国ネットの空白地域だとい う強迫観念(岩城事務局長からいただいた呪文ないしは呪縛)から逃れるべく、なんとか金沢大会を成功させようという思いで、準備を始めた次第です。
とはいっても、私自身は、欠陥住宅裁判の専門家でもなく、建築家とのコンタクトもなく、なおかつ北陸の中心の金沢弁護士会の人間ではない(私は福井弁 護士会所属)人間が音頭をとって、成功できるのか不安でした。もっとも心配なのは、なかなか行動にうつるのが遅いという私の性格でした。
9月におこなわれた金沢での幹事会においても、まったく準備ができていない状況でした。10月にはいって、根木原さん(影の事務局長)からの指示も 段々過激さを増してきました。私もそろそろ焦ってきました。なんとかしなくちゃならん。それで、とにかく私の個人的なコネをたよりに、金沢の前川弁護士、 富山の水谷弁護士にあたりをつけて、実行委員会を立ち上げ、なんとか設立に間に合わせたというのが実際です。
建築士については、全国ネットの方から連絡していただいて、「日本建築家協会北陸支部」とコンタクトがとれ、積極的に参加していただけるとのことで、 ほっとしました。ことに北陸支部長の水野一郎先生からの協力が得られたことが大きかった(水野先生には、北陸ネットの代表をお願いしました)。
実行委員会では、建築士他、若手の弁護士も参加できて、大体の組織、活動方針等ができあがり、これでなんとかなると自信をもちました(心配性の割に、すぐになんとかなると早合点してしまう楽天的な点も私の取り柄です)。
そして、あとは、金沢合同法律事務所の事務局にお願いして、当日の運びとなった次第です。当日は私はただ、座っていればよかったのでした。
金沢大会がいよいよはじまりました。
参加者が心配でしたが、110名を超えたということで、設営者としてまずはほっとしました(やはり北陸の中心の金沢でやってよかった)。
最初は、今回の大会の目玉の一つである「欠陥住宅入門講座」です。
北陸では、欠陥住宅問題を扱ったことがあまりないとのことで、入門講座を神弁護士にお願いしました。私自身、初心者ということで、勉強になりまし た。神先生の訴訟のやり方を聞くにつれて、私もいつかは、第1回弁論の際には、決着をつけてしまえるような実力をつけたいと思うようになりました。この 初心者講座というのは、次回以後もなんらかの形でやっていただきたい。
その後、北陸ネットの設立総会であります。
これもなんとか、私の(つたない)進行が邪魔したのか、会員が逆に心配したのか、質問もなく成功裏に終わりました。
13時30分からは、全国大会開会挨拶として、幹事長の基調報告がありました。「消費者のための欠陥住宅判例集 第3集」が発刊されたことの報告がありました(みなさん買ってください。全国ネットの貴重な財源です)。
印象に残ったのは、その後の被害者の声で登場した「吉良さん」のお話でした。欠陥住宅に住まざるをえなかった被害者自身の話を聞き、いまさらながら、 欠陥住宅問題の原点をみた思いでした(事件は被害にはじまり、被害におわるとだれか偉い弁護士がいってましたが、私自身も身震いする思いでした)。
14時からは、シンポジウム「阪神・淡路大震災10年目の検証」でした。
弁護士、建築士、行政関係者、報告者の面々のいろいろな視点にたった議論が出てきました。ことしは、阪神大震災から10年目です。そこから私たちがな にを学ぶか、次回の神戸大会のテーマでもあります。私自身の感想ですが、行政関係者の果たす役割がきわめて重大であると認識したものです。
それを受けて、アピール案を採択するはずでしたが、いろいろ疑義がでて、最終的に今回の「ふぉあ・すまいる」で発表となった次第です(「ふぉあ・すまいる」ではどうなっているでしょうか、いささか心配でありますが)。
「地元の報告」というパートでは、私の話をさせていただきました。  私は、建築瑕疵事件を2件担当しております。たまたま消費者側にたっているものですが、代理人等が代わったこともあって、5年以上経過している長期未済 事件で、ひとりでは対応しえないこともあって、期日を迎えるたびに、不安で頭を抱えています。こんな愚痴をみなさんに聞いていただいた次第です。
この愚痴をまともに受け止めてくれた人が先程の被害者の吉良さんでした。余談ですが、その吉良さんから、大会後、しっかりせよと直接、激励をいただきました。
時間が押し迫ったなかで、勝訴事件報告をいただきました(最高裁での判決等も議論され、私も勝訴報告をしたいと切に感じました)。
翌日の28日で注目したのは、「勝つための鑑定書づくり」で講演していただいた平野憲司建築士でした。いままで関与した鑑定書は400件以上におよ び、現在も年間40件程の鑑定事件に関わっているとのことでした。その量もさることながら、そのレベルの高さに、われわれ以上に建築士の方がショックを受 けたようで、いかにして鑑定書をかける段階に至るか、実践的な議論がされたように思いました。北陸でも、かようなレベルまで書ける建築士を欲しておりま す。こんな人が私のまわりにいたら、私も欠陥住宅訴訟なんかこわくない。なんら臆せず建築事件に取り組めます(いささか他人まかせで反省します)。
いささか、雑談めいた話になってしまいましたが、私にとって、金沢大会が大きな節目になったことは事実です。
最後に金沢大会の成功に尽力してくれた方、本当にありがとうございました。
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