評者 木村 達也(大阪・弁護士)
阪神淡路大震災をきっかけにして住宅の安全、 安心への関心が急速に高まっている。 日本の戦後は 「雨露さえしのげれば良い」 という住宅難の時代から 「とにかく住宅を買いたい、 持ちたい」 時代が長く続き、 消費者は、 「上質で安全な住宅」 の問題意識を持つことがなかった。 この永い間欠落していた意識や知識を取り戻すためには消費者だけでなく、 行政も業界関係者も、 建築士も、 大変な努力を要する。 本書は、 私達欠陥住宅全国ネットのメンバーによる著作であり、 その視点は、 消費者が家を建てる、 購入する場合の必要不可欠な知識を大変分かり易く解説せんとするのであり、 住宅購入の手引き書としても欠陥住宅問題研究の入門書としても最適である。 今、 欠陥住宅根絶に向けて、 弁護士と建築士が動き出した。 続いて行政が動き、 役所が動き、 そして業界が動く番である。
その為にも本書のような手引書、 解説書の出版は大切である。 タイムリーに本書を出版された著者に対し敬意を表したい。
○新刊紹介「今、 住宅が危ない!」 中小村 真宏著
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