日弁連人権大会について |
弁護士 風呂橋 誠(広島) |
1 日弁連人権大会とは 本年11月10日、11日に、鳥取市において、日弁連第48回人権擁護大会が開催されます。通称「人権大会」は、1年に1度、全国の弁護士が人権問題を テーマに議論し、提言を行うものです。本年は、3つの分科会シンポジウムが予定されており、その中の1つに、住宅問題が選ばれました。第48回大会で初め て「住宅は人間生活の基盤となるものであり、その安全性を侵害する欠陥住宅の存在は、重大な人権問題である。」という我々の主張がようやく認められたわけ です。 2 人権大会に向けて 本年は、阪神・淡路大震災から10年という節目の年にあたり、最近でも新潟県中越地震や福岡県西方沖地震、スマトラ沖地震などなど大地震が頻発する中、住宅の安全性が改めて注目されています。 後述のように、人権大会シンポジウム第3分科会では、「日本の住宅の安全性は確保されたか~阪神・淡路大震災10年後の検証~」と題し、阪神・淡路大震 災を契機として着手された建築基準法改正その他の欠陥住宅被害根絶のために諸施策の検証を通じて、さらに日本の住宅の安全性を確保するために、何が必要な のか、何をすべきなのかを議論していく予定です。 我々が取り組んできた欠陥住宅問題をきちんと検証し、その被害をなくすために、この人権大会が重要な役割を果たすことは間違いありません。 3 人権大会第3分科会の概要 日 時:平成17年11月10日(木) 午後0時30分~午後6時 場 所:鳥取県立県民文化会館「小ホール」 鳥取市尚徳町101-5 テーマ:「日本の住宅の安全性は確保されたか ~阪神・淡路大震災10年後の検証~」 なお、「当日のシンポジウムにおいて何をやるか」については、現在、実行委員会を組織して検討中です。当初の企画段階では、 第1部 「地震と欠陥住宅被害」 第2部 「この10年間で建物の安全性は確保されたか」 第3部 「建築生産システムの抜本的改革のために」 を考えており、①建築士の権限と責任の強化に向けた改革、②施工業者の改革、③行政の取組の改革、④住宅融資制度の改革、⑤消費者の意識改革などを提言することを検討していました。 最終的な提言につきましては、後述のプレシンポジウムなどを通じて、皆さんのご意見もうかがいながら、実行委員会で議論していきたいと思います。 4 プレシンポジウム 人権大会シンポジウムを成功に導くために、全国各地で以下のようなプレシンポジウムを開催し、住宅問題についての関心を高め、鳥取市での本シンポジウムにつなげたいと考えております。ご協力をよろしくお願いします。 近弁連プレシンポ 日 時:5月28日(土) 午後1時30分から午後4時00分 場 所:兵庫県弁護士会館講堂 テーマ:「阪神・淡路大震災10年後の検証」 東北弁連プレシンポ 日 時:7月23日(土) 午後2時00分から午後5時00分 場 所:仙台弁護士会4階大会議室 テーマ:「東北における中間検査制度の現状と問題 ~安全で快適な住宅をめざして~」 中弁連プレシンポ 日 時:9月10日(土) 午後1時30分から午後4時00分 場 所:KKR広島 テーマ:「中国地方における工事監理の現状と問題 ~安全で快適な住宅をめざして~」 京都弁護士会プレシンポ 日 時:9月17日(土) 午後1時30分から午後4時00分 場 所:京都弁護士会館 テーマ:「阪神・淡路大震災から10年を振り返る(仮称)」 |
◎日弁連人権大会について 風呂橋 誠(広島・弁護士)
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