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欠陥住宅九州ネット活動報告 畑中 潤(福岡・弁護士)

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畑中 潤(福岡・弁護士)

欠陥住宅九州ネットの活動状況等について報告致します。
1 結成に至る経緯
欠陥住宅九州ネットは、 平成12年11月25日、 北九州市で欠陥住宅被害全国連絡協議会第10回大会が開催されたことを契機に結成されました。 九州では過去にも福岡市で第3回大会が開催されましたが、 このときには消極論もあって九州全域のネットワーク化には至りませんでした。
しかし、 もともと弁護士会員や建築士会員が他県に出向いて訴訟や鑑定を行い、 事件を通じての交流があったこと、 他方では欠陥住宅問題に取り組む弁護士や建築士の数が少ない県もあり、 九州全域で欠陥住宅問題に取り組む体制をつくる必要があったことから北九州大会に合わせて結成されることになりました。

2、 組織の概要
平成14年2月現在の会員数は、 38名で、 内訳は、 弁護士15名、 建築士9名、 一般14名となっています。
昨年春に沖縄の弁護士会員の加入がありましたが、 長崎、 鹿児島は未だに弁護士と建築士の会員がおらず、 残念ながら完全な九州全域のネットワーク化には至っておりません。
ネットの財政状況ですが、 弁護士会員5000円、 建築士会員3000円、 一般会員1000円の年会費を徴収していますが、 財政的には楽ではありません。 今後は、 全国ネットへの会費納入の問題もあり、 再度議論の必要がありそうです。

3、 九州ネットの活動状況
ネットの範囲が九州全域と広範なため、 通常は、 各県ごとに活動しており、 他の地域ネットに比べると緩やかなネットワークであるといえます。 相談の受付は、 九州ネット事務局で行い、 各地域の担当者に配転していますが、 現在までの九州ネットへの相談申込は8件しかなく、 その内、 訴訟に至ったものは、 1件のみです。 各会員個人に対する御指名での直接の相談が多いことから仕方ないともいえますが、 九州ネットの知名度をもっとあげることも考えなければならないと感じています。 そのための方策として110番の実施や講演会の開催、 ホームページの立ち上げ等による広報活動の充実が考えられますが、 110番については、 3月22日、 23日に実施予定です。
九州ネットの会員が一同に会する場としては、 半年に1回程度の研究会・総会を設けています。 このときにネットの運営について議論される外、 手持ち事件の報告・討議や会員講師による講義等で情報交換を行い、 研鑽と親睦を深めています。 九州ネット全体の研究会・総会は、 福岡と他県とで交互に行うようにしていますが、 前回、 宮崎で実施したときには新たに3名が新会員として加入してくれました。 研究会の持ち回り開催は、 会員数を増やすためにも有効な手段として今後も期待が持てそうです。
以上、 紹介したとおり、 九州ネットは、 設立から1年少ししか経っておらず、 相談体制等の課題も多いのですが、 会員同士が情報を共有し、 互いに刺激し合える緩やかなネットワークが定着したことの意義は大きいと思われます。 これからも焦らず、 地道に活動の充実を目指していきたいと考えています。

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