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消費者のための欠陥住宅判例〔第1集〕のお知らせ

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永井 光弘(兵庫・弁護士)

1. 出版の経緯
欠陥住宅被害全国連絡協議会は、 本年2月頃から各地欠陥住宅ネットの弁護士に呼びかけ欠陥住宅裁判例の蒐集を始め、 5月には掲載判決数 25件の判例集を出版しました。
所収の裁判例は、 全て、 ①消費者側が勝訴した事例で、 かつ、 ②出版時点では判例時報等の公刊物で目にすることができなかった裁判例です。 私個人の見解ですが、 欠陥住宅に関する裁判例は阪神大震災 (全国ネットの設立もこれを契機にしている) を契機に、 その後大きく変わりだしたように思います。
ところが、 欠陥住宅に関する裁判例 (特に勝訴事例) は、 判例時報や判例タイムスに掲載されることが少なく、 また、 掲載されたとしてもずいぶん時機に遅れたものでした。 勝訴判例は、 口コミやコネにより各弁護士間で交換されており、 それ故、 現実には欠陥住宅訴訟を消費者側で争う全ての弁護士の共有財産とはなっていませんでした。
この判例集は、 このような状況のもとで勝訴判例を広く共有財産として活用するために編まれたものです。

2. 本判例集の効能…蛇足ならが本判例集の効能?を宣伝がてら付け加えます。
(1) 欠陥住宅訴訟を消費者側で遂行している弁護士に勇気を与える (手持ち事案につき 「勝てるんじゃないか」 「いや絶対勝つべきだ」 という気分にさせる)。
(2) 欠陥住宅訴訟における業者側の反論はかなりパターン化しており、 たいしたことはないのに気付く。
(3) 未だに 「建っているから安全だ」 等と妄言を吐く裁判官に対し、 裁判例自体の動きを知らしめる。

3. 今後の出版予定
判例集 〔第1集〕 としていますとおり、 今後も同様の編集方針 (①勝訴事例 ②公刊物未登載) で更に、 〔第2集〕、 〔第3集〕 …と出版していく予定です。 誠に恐縮ですが欠陥住宅訴訟を遂行されておられる諸先生方におかれましては、 当該判例集の意義をご理解いただき、 判決を取得された際には全国協議会事務局までご一報願います。
なお、 裁判例収集の過程で敗訴事案もある程度集まりましたが、 このような 「消費者のためにならない欠陥住宅判例集」 は出版しませんので悪しからずご了承ください。

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