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鳥取県西部地震被害始末記 熊城正樹(岡山・建築士)

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熊城正樹(岡山・建築士)

【欠陥マンションの震災被害改修工事】
岡山大会で発表したNマンションは、 平成12年10月の鳥取県西部地震で、 住棟取合部分の廊下・バルコニーの廻りの金物 (エキスパンションジョイント金物) の脱落・手摺壁笠木タイルの脱落・飛散等が発生しました。 特に上層階の被害が著しく、 11・10階から長さ50㎝の笠木タイルが塊となって、 一階自転車置場まで落下しましたが、 死亡事故には至りませんでした。
被災直後、 管理組合役員の手で応急措置としてタイル浮き部は叩き落とされ、 金物も仮止めされました。 組合及び管理会社は、 T建設に 「手抜工事ではないか。 至急業者の責任で修理して欲しい」 旨の申入れを行いましたが、 全額組合負担の改修工事見積りが提出されました。
平成13年5月、 岡山建築問題研究会 (当時) の赤澤、 熊城で現地調査を行った結果、 「エキスパン部分のクリアランス不足と笠木タイル付送りモルタルの過多他」 が判明し、 地震により住棟が衝突した為に前記の被害が発生したことが判りました。 その後弁護士を入れて話し合いの結果、 改修費用の約14%の組合側負担で双方の合意が成立し、 平成14年3月末から工事着工しました。 着手後、 予想を超えた被害と新たな手抜工事が判明しましたが、 T建設の協力もあり大会直前に無事工事が終了しました。
合意した工事範囲が、 震災被害部分に限定していた事もあり、 新たに判明した手抜工事部分の請求費用を除外し、 合意時の負担割合で精算した結果、 組合の負担が10万円増の約140万円となりましたが、 最終的に組合・T建設の合意を得ることが出来ました。 このマンションの設計監理した事務所が、 多数のマンションの設計を続けている事実を考えると、 監理責任の追及をしなかったことは、 失敗であったように思われます。
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